発達障がい「気づく」


※政府広報より


社会で生きていくために必要な社会性やコミュニケーション。発達障害のある子どもは、それが苦手なため、幼稚園や小学校などの集団に入ると、さまざまな問題や困難に直面することになります。障害が理解され、適切なサポートがされないと、学校に行くことがストレスとなり、不登校や引きこもりなどの二次障害につながる場合もあります。

発達障害のある子どもが、社会に適応する力を身につけながら、自分らしく成長できるようにするためには、発達障害に早く気づき、適切な療育(※)につながることが重要です。ここでは、発達障害に気づくためのポイントを紹介します。

※療育=医療や訓練、教育、福祉などを通じて、障害があっても社会に適応し自立できるように育成すること。


人との関わり方
  • 一人遊びが多い、一方的でやりとりがしにくい
  • おとなしすぎる、常に受動的
  • おとなや年上の子、あるいは年下の子とは遊べるが、同級生とは遊べない
コミュニケーション
  • 話は上手で難しいことを知っているが、一方的に話すことが多い
  • おしゃべりだが、保育士や指導員の指示が伝わりにくい
  • 話を聞かなければならない場面で離席が多い、聞いていない
イマジネーション・想像性
  • 相手にとって失礼なことや相手が傷つくことをいってしまう
  • 友だちがふざけてやっていることをとらえ違えて、いじめられたと思ってしまう
  • 集団で何かしている時にボーッとしていたり、ふらふらと歩いていたりする
  • 急な予定変更時に不安や混乱したようすがみられる
注意・集中
  • 一つのことに没頭すると話しかけても聞いていない
  • 落ち着きがない、集中力がない、いつもぼんやりとしている
  • 忘れ物が多い、毎日のことなのに支度や片づけができない
感覚
  • ざわざわした音に敏感で耳をふさぐ、雷や大きな音が苦手
  • 靴下をいつも脱いでしまう、同じ洋服でないとダメ、手をつなぎたがらない
  • 極端な偏食
  • 揺れているところを極端に怖がる、すき間など狭い空間を好む
運動
  • 身体がクニャクニャとしていることが多い、床に寝転がることが多い
  • 極端に不器用、絵やひらがなを書く時に筆圧が弱い、食べこぼしが多い
  • 運動の調整が苦手で乱暴に思われてしまう、大きすぎる声
学習
  • 話が流暢で頭の回転が速いことに比べて、作業が極端に遅い
  • 難しい漢字を読むことができる一方で、簡単なひらがなが書けない
  • 図鑑や本を好んで読むが、作文を書くことは苦手
情緒・感情
  • 極端な怖がり
  • ささいなことでも注意されるとかっとなりやすい、思い通りにならないとパニックになる
  • 一度感情が高まると、なかなか興奮がおさまらない